Monday, November 12, 2018

第二稿


日本と台湾:慰安婦の問題
子供の時、毎年台湾へ行って、祖父母の家で夏を過ごしました。毎月市場へ祖母に付いて行きました。その時出合った特に私が夢中になった、あるパイナップル売りのおばあさんを思い出します。そのおばあさんの名前はワンでした。ある日、兄弟と喧嘩したからか、いたずらしたからか、祖母に叱られていました。祖母は「やめて!そんなふうに振る舞ったら、だれかがあなたを連れ去りかねない。あなたはワンさんのようになる!」これは私が初めて「慰安婦」ということについて習ったことでした。私は大きくなって、慰安婦の本当の意味がわかると、ワンさんを徐々に「連れ去られた少女」から不公平な〜の被害者として見るようになりました。
慰安婦とは第二次世界大戦の時に、日本軍が軍人のために性の奴隷となった女性という意味です。これは台湾でだけではなく、韓国とか中国とかフィリピンといった日本によって侵略された国でも起こりました。確かな数を知ることは不可能ですが、推定は約二万人から二千万人の女性が日本軍によって売春させられました。これらの女性が受けた被害の影響は戦後にも及びます。心理的な影響以外に多くの女性は、大勢の女性が社会に、家族にも追放されました。また、家族が受け入れても、自分を許せなくて、家族に戻ることができない女性もいました。それで、あまり感情的、財政的支援がありませんでした。
 日本台湾や他に影響を与えた国が色々な謝罪をしましたが、大抵の慰安婦はそんな謝罪が足りないと思っています。この理由が二つあります。一番目のは大抵の謝罪が正式じゃなくて、民間の謝罪と賠償が被害者にあたえられたからです。二番目のはこの謝罪が正式な場合、最近一部の日本政治家、特に右翼系の党員、安倍首相を含めて、がこの犯罪の規模と重症度を最小化したり、否定したりしている傾向だからです。私も日本政治の謝罪の純粋さに納得していません。
日本人にとって、慰安婦はまだ論争的なトピックです。日本の歴史の教科書では慰安婦とともに南京大虐殺といった日本が戦時中に犯した戦犯についても検閲されています。日本だけではなく、私の出身地を含めた世界中でもいろいろな都会で、慰安婦を記念する「平和の少女」像の建設予定が右翼系団体や日本人の講義によって中止になりました。講義どころか、台北では、日本人が慰安婦を記念する像を足で蹴ったという事件もニュースになりました。この像を破壊されるほど無礼です:どうしてこのようなことが起こったのでしょうか
私は歴史修正(しゅうせい)論が強まっていることと右翼の増加が原因だと思います。歴史修正論の説では第二次世界大戦に犯した犯罪を否定して、日本が理想的、国家主義的なイメージとして描かれています。また、この説では他の国において、日本の文化的影響というソフトパワーを大切にしています。メディアでも学校でもこの意見を聞くと、歴史を消すサイクルが続きます。歴史を否定している限り、繰り返すのを防ぐことはできないのではないでしょうか。私は日本がドイツのように歴史のひどいことを直面しなければならないと思います。多くの国の歴史においてひどいことが起こっていますが、それを認めることは、その国の実績を打ち消すわけではありません。
昨年祖母と市場へ行ったら、ワンさんの代わりに別のおばあさんがパイナップルを売っていました。後で、他の売り手からワンさんが、他の慰安婦のように、亡くなったと聞きました。今生き残っている慰安婦ももうみんな年老いています。生きているうちに公式の謝罪をもらえない可能性が高くなっています。ワンさんや他の女性が正義ではないならば、少なくとも過ちを認めることに値しないでしょうか?